印象にのこるお土産とは、思いもかけないところからやってくるのです(仙台旅行記その3)

さて、短い旅も最終日。

最終日というのはやはり、お土産をどうするか、チェックアウト後の荷物をどこに預けるかがまずは気にかかるポイント。夕飯は家で食べられるぐらいの感じの早めの新幹線ですが(最終日も思いっきり遊ぶ旅というのは若さの特権だったなあ、と遠い眼をするワタクシ)、お土産を買う時間を考えても割とのんびり1日過ごせそうです。

ちなみにこれまでに一番印象深いお土産のエピソードは、幼い頃、新潟に家族旅行にいったときのこと。父のお土産を新幹線に乗る前にやはり色々買って、駅のお土産売り場の人に抽選をやってるからと券をいっぱいもらって、両親は先に行くから福引をやっておいでと、ひとりあの回す抽選をやったら、いきなりカランカラーンとベルをならされて、「おめでとうございます!一等コシヒカリ5kgです!」と言われたのでした。断るわけにもいかず、米袋をかかえて帰ってきた私をみて、家族に大笑いされたいい思い出です。旅の帰りに+5 kgはないだろう……。おいしく頂きましたけどね。

植物園に行ったら思わぬ場所だった

朝食後、荷物をまとめながら、行きたいところを聞くと、「植物園とかそういうの」とのこと。たしか東北大の植物園あったよな、でもわりとうっそうとしたところだったような……。HPを探すと、「イノシシ等の野生動物の活動が活発なため限定公開」とのこと。うーん、ちょっとそれもなあ。もうちょい調べてみると、仙台市野草園というのがでっかい公園の中にあるみたい。バスで15分くらいみたいだからそっちにしよう、と話がまとまりました。

荷物をホテルのフロントに預けて、仙台駅へ。えらい坂道をわしわしと登るバスにゆられてたどりついたところにはなにやらでっかいタワーが立っていました。

あれ、これ新幹線から見える3本タワーのとこじゃない?

新幹線で仙台駅につく寸前に、ちょうど山のうえに3本テレビ塔が並んでいるのが見えて、いつも「ああ仙台に来たなあ」と思うのですが(割と有名)、どうやらその塔のふもとにやってきたみたいなのです。あんまり考えていなかったけど再び高いところにやってきたみたいです。

ここでお土産を用意するつもりはなかったのですが

馬鹿みたいに口をあけて上を見上げて塔の周りをウロウロしたあとは、野草園に向かいます。大人240円。受付で入場料を払うと、受付の人に「あ、サクラソウの展示やってるので、先着でサクラソウをさしあげているんですよー。よかったらどうぞー。」っとうけとるポット二つ。思わずうけとっちゃったので、「旅行者なので」という言葉はでず。結局レジ袋二つを大事にもって帰ることになりました。結局これが一番のお土産となりましたね、今は鉢をかってきて植え、我が家に飾られています。

野草園はまあでっかい雑木林と芝生の組み合わさった大きな公園で、ちょうどやってきた小学生がオリエンテーリングをやっていました。ものすごい風でしたけど、新緑はなかなか爽やかで気持ちよい風に吹かれてきました。

午前中いっぱい、ここで初夏を満喫し、またバスに乗って仙台駅に戻ったのでした。

駅にもどって、牛タン通りの大行列を横目にすし通りへ。せっかくなのでお寿司で腹ごしらえ。中とろの値段にびびって赤味でいいとか言ってる家族を説得して(そんなにびっくりするほど値段が違うわけじゃないのにね)、食べたいものを食べて満足し、旅の後味を良くしていただいて。一緒に飲んだビールを覚ましつつお土産売り場へ。お菓子類と自宅用の伊達揚げ(笹かまぼこの揚げたやつ。好物)を買い込んで、ホテルにもどり荷造りしてまた駅に戻ってきました。

時間があまったら本屋とカフェ

今回はスーツケースをひいてますから、そうそうウロウロできないので、あとはお茶を飲んで時間を潰す感じです。基本帰りは早めに駅に居る方なので、まだ1時間ぐらいあります。カフェの近くに大き目の本屋があったので、さっと入って各々散策(我が家は基本本屋で放流されるとなかなか戻ってこない)。よせばいいのにまた本を買って(それも文庫じゃない)、ニコニコ再集合。こんな感じで本(別に仙台にちなんだ本ではない)が自分のお土産になることはよくあることです。キオスクでむすび丸のおむすびをみつけて、凍っててまだ吸えないずんだシェイクを買い込んだらさて出発です。テレビ塔に別れを告げて、3つぐらいエピソードを読んで横を向くとやはりおつかれか、本を手にしたままおやすみ中。窓のところにはピンクのサクラソウ。久しぶりの家族旅行はまあ大変だったけど、たまにはこういうのも悪くは……次回はちゃんと駅弁を買おう。うん、そうしよう。

お疲れ様でした。これにてこの旅行記はおしまい。

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