【12】コーヒーと行き詰まり

12日目のお題はStuck.

カタカナでいうところのスタックした、にっちもさっちもいかなくなった的な意味で取っています。が、今日の抜書きにした『アルジャーノンに花束を』のセリフはstick one’s nose in でフレーズなので、おせっかいをする、とか他人のことに鼻をつっこむってな意味ですね。手術を受けて頭の良くなったチャーリー(でも心は幼い)が、ピュアにぶつかって引き起こす色々な出来事の最初のころでしょうか。

ほんとに久しぶりにこのハードカバーの本を開いたのですが、こんな話だったなあと色々と思い出して面白かったです(そしてつい最後のところを読んでちょっと涙目になってる)。あの当時、ダニエル・キースの本が結構売れていて、五番目のサリーとか24人のビリー・ミリガンとか、多重人格ものをたて続けに読んだあげくに、『ジェニーの中の400人』(これはダニエル・キースじゃなくてジュディス・スペンサー)というすざまじいのを読んで、自分のなかでのブームが去ったのだったと思い出しました。数が多ければいいってもんじゃない。

   

※書影はキンドル版にリンクしているけれど、ジェニーの中の400人はカバーがこちらの方がおなじみなので単行本がリンクされているのでご注意を。

スタックするコーヒー豆

で、コーヒーとスタックで思いつくお話はなにか、というとコーヒーメーカーのお話。職場のコーヒーメーカーの話は以前noteに書いた気がするのだけど、グラインダーがついているので上から豆をいれて、フィルターセットしておくと豆をひいてドリップしてくれるやつなのです。↓これ

つかってみると、タンクの目盛り通りに水をいれると薄いとか、ちょっと多めに豆をいれると溢れるとか、まあ色々あったのですが、使いなれてみるとなかなか使い勝手のいい機械でした。とりあえず朝淹れるとコーヒーの香りがただよって良いものです。

で、そんな失敗を色々したので少々のことではびっくりしないのですが、ある時ミルがへんな音してるなあと思ったけど、すぐ止まったのですっかりそのことを忘れて、あとで見に行ったら薄茶色のお湯が溜まっていたということがありました。なんか途中も変なガリガリ言う音がしてたけどなんだろう?と上の蓋をあけてみるとなんかぶよぶよした豆がそのまま残ってるじゃないですか……。

確かその時は表面がわりと濡れた感じにローストされていた豆をいれたのですよね。そのために、本来なら下のミルに向かって落ちていくはずの豆が途中でスタックしてたわけです。職場のコーヒーなので、同じ部屋の同僚たちが好き勝手な豆を買ってくる方式で、どの豆だったか定かではないのですが、ローストしたての豆だったはず。油分のせいでくっつくんだなあと学びました。

その後行きつけのコーヒー屋さんでその話をしたら、あー結構ありますよねー、という反応でしたから稀ではない現象のようです。それ以降、私はてかてかの深煎りは避けて豆を買っているのですが、同僚たちは気にせずやっているので、時たま茶色い水が沸いているようです。

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