旅とは前日見かけたものが次の日のきっかけになったりするのです(仙台旅行記その2)

さて、記憶が薄まるまえに続きをば。

旅好きの人には2種類(極端に言えばですが)いて、しっかり計画をたてて「力の限り」観光して回るタイプの方(雨の日のプランBなんかも完璧)と行きかえりの交通機関と宿の予約だけして、あとはなんとなく無計画に旅を楽しむタイプがいると思うのですが、私は基本的に後者のタイプ(食べ物に関する「できればこれは食べたい」という野望はわりとあるけど)。もちろん宿も適当で完全ノープランという方もいらっしゃるのは知ってるけど、家族旅行だとリスクがでかすぎる。

ちなみに私の知る限りで、計画派のスゴイかたは、「一番分厚い詳しいガイドブック」を買い、そこに書いてある建物の上から2番目の窓枠の彫り物が○○調、みたいなところまで声をだして確認する方で、うーん、絶対一緒に旅行できないな、と思った記憶があります。いい方なんですけどね。

しかし家族旅行で無計画な旅人でいることは許されないのです

というわけで、ようやく晴れた2日目もノープランです。はい。唯一の目標であった、ずんだ餅の野望は潰え、なんとなく気にしていた水族館も却下され、下調べしようにも昨日の晩は酔っぱらってそのまま寝ちゃった。しかし、そこは家族旅行。どこに行くかも丸投げされております。「どっかいいとこないの」ってなんだ。

ふむ、せっかくのいい天気。旅行中唯一、丸一日使える日。なんか考えねばなりません。部屋にある観光案内とか眺めつつ、ふと昨日宿にやってくるまでの道のりを思い出しました。今回の宿は、青葉通り近くの宿だったのですが、雨も降ってることだし地下道でいけるだけ行って地上に出ようとおもって、スーツケースをゴロゴロと引きながら地下をさまよっていたのです。このとき結構苦労して、大したことないと思ったらすごい長いエスカレーターだった(階段がんばらなくてよかった)とか、入り口はエスカレーターなのに、地上に出るところだけ階段とか、そんなのばかりで、ようやく地上に出たときにはちょっと、ホッとしたぐらいでした。で、その地上に出たところ(少し仙台駅からは離れたところ)に外人さんがずいぶんとならんでいるバス停があったのです。空港行きかなあとおもってよく見たら秋保温泉行という看板がかかっていました。へー、名前は聞いた事あるけど、外人さんも行くんだなあとぼんやり眺めていました。そうだ、秋保温泉は遠いのかなあ(無計画なのでなにも知らない)。おもむろにiPadで検索すると、どうやら途中みたバス停がまさに出発地点で30分で行けるらしい。

というわけで、家族に提案してみると、なんかよくわかんないけどとりあえず行ってみるかということに。「で、バスの時間は?」「ん、調べてみる…、ってあと15分でバス出る時間だよ。バスは1時間に1本しかない!」…ってとりあえずバス停にダッシュ。無計画っぷりが激しいですが、なんとかバスに乗れました。

適当に出かけてそれなりに楽しむ

やってきました。秋保温泉。どこで降りたらいいのかまったくわかってないので、適当にビジターセンターっぽいところで降りたら、「どーんっ」ってもぐろふくぞうみたいなのいた。このむすび丸コワいよ。

このセンターで大体の概略はわかって、私の見たかったのは大滝の方面のでっかい岩?の景色だったのだけど、とりあえずバスは少ないし自転車では無理っぽかったので、次回のお楽しみにしてこの辺で歩いて散策できそうなところをプラプラしてみることにしました。酒にソフトクリームってなんだ?とおもいながら橋を渡ると、磊々峡(らいらいきょう)の文字。遊歩道になってるっぽかったので、まずはそこに入っていきました。

いやー、よき緑でございました。いいとこだなー。なかなか素敵な景色なので、途中でレンズを35ミリから12ミリに変えました。

観光地に来たのに結局お花を撮っている

この遊歩道の果てに、万華鏡博物館というのがあるらしい。地図上だと結構近いはずなんだけどこれがまたなかなかつかない。こんなに歩いて帰りはバスにのれるのだろうか…と心配になったころ、どーんとまたでかいモニュメントが。

うん、町の外にでちゃったよ。それにしてもでかい人型はコワい。

一応無事に万華鏡を満喫することはできて、帰りにバス停をみつけたら、2時間は来ない。おとなしく歩いて帰るといたしましょう。先ほどは通らなかった裏道をたどって、知らないホテルの駐車場にでたり、ぷらぷらとお花を撮りながらの帰り道。

行き当たりばったりの旅はお茶休憩が多い

そんなわけで、久しぶりの初夏みたいな日差しのなか、自然を満喫したわけですが、まあなかなかの距離。そろそろ疲れたの声も後ろから聞こえてきます。はいはい、わかってますって。

どうやら開店したてのベーカリーカフェがあったので(遊歩道に入るときに、反対側に見えていたので、目を付けていた)そこで一休み。大分汗をかいたので飲み物はアイス一択です。

その後、ワイナリーによってぶどうジュースを買ったり、ガラス工房をのぞいたりしながら、ヒトめぐり、郵便局によって風景印をいただいてきました。うん、満喫。

その後、さらに歩いて歩き疲れたところで、帰りのバスのバス停を発見し、仙台へと戻ったのでした。

牛タンは確かに食べたけど

この日も既に1.6万歩。宿にもどって、家族はコンビニで買った牛乳でインスタントコーヒーをいれて伸びています。行きのバスは確かに30分だったけど、帰りは乗る位置の関係と仙台駅周辺の渋滞で結局1時間。西日を浴びつつ、バスでは爆睡でした。しかし家族旅行とは「今日は疲れたからラーメンでいいじゃん?」は許されない。
 夕飯は何か「それらしいもの」を食べたいというリクエストをいただくも、私の頭のなかは「なるべく空いているところがいいなあ」で占められており、Google Mapで、近いとこ、空いてるとこ、牛タンで検索。せっかく仙台きたから東京にお店があるとこじゃない方がいいなあ。っと割と宿から近いビジネスビルの地下に、牛タンやを発見。ここは割といつも空いてるとのコメントもありgoogleはさらに「いつもより空いています」表示、まずはここにいってみるべと頭の中にメモ。宿により近い利久の支店も一応押さえておきます。

 しかしながら、少々問題が。暗くなり始めた人混みは、家族を連れまわすにはあまりよろしくなく、厚切り牛タンは高齢者には硬いのではないか。悩みつつも少々速足で一件目に向かうと「臨時休業」の札が。そりゃいつもより空いてるよねえ、googleさん。アーケード街を少し探してみるも、行列or入りにくいで、時間がどんどん過ぎていく。仕方ない、利久の薄切りならたべられるであろう。と、チェックしていたもう一軒へ。開店したてて蘭が飾ってあるよ…。季節のクラフトビールを絶賛おススメされた後に頼むと品切れでしたとのことなので、アルコールも飲まず。とりあえずなんとか薄切りと普通切りをたのんで、食べた感想を聞きつつシェアして食べたのでした。しかし、お値段あがりましたねー。

不完全燃焼の夕飯ではありましたが、なんとか任務を完了してホッと一息。家族はやはり疲れたらしく、あっと言う間に寝息を立てています。写真を見返していくつか現像して、さて寝るか…と思ったら眠れない。疲れたんだろうなあ。隣から大音量。昨日はアルコール入ってたから気にせず眠れてたんだけど。しかたなくiPadを眺めているとなんと隣からキック!おーい、ツインとはいえ、ベット結構離れてるだろうにどんだけ寝相悪いんだ。その日は結局AirPods(もちろんノイズキャンセル)をして寝たのでした。おやすみ?なさーい。その3につづく

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