めくるめくインディアンスイーツの世界

お仕事の関係で、いろんな国の人と会います。日本で一緒に仕事をする外つ国の方の中には、日本の風習を獲得するのかもともとのお国の風習なのか、出張のたびにお菓子をくださる方々もいらっしゃる。

お菓子の好みというのは、意外とお国柄があって、「どこまでをスイーツの範疇にいれるか」「香辛料」「甘さの程度」「色使い」などのハードルが”国際理解”を阻むようです。職場での頂き物は職場のお茶菓子として供出することが多いのですが、私が持ち込む菓子は最近警戒されているようで、この写真に写っているインド菓子も皆さん箱を開けてみて「これか~」といって食べずに閉じる…という感じだったので、自宅に持ち帰り、少しずついただいているところです。

ちなみに、「どこまでを~」や「香辛料」で引っかかるのは甘草(リコリス)系(黒いハリボーとか、サルミアッキ)や漢方系(亀ゼリーとか?)、強力ミント系(アフターエイトとか)などなど。(酢昆布とかおせんべをおやつに食べてる我々に言われたくないと思うけど)

インド菓子は上の4つすべて、特に後半3つが引っかかるようで、皆さん手を出しかねるらしいのです。写真が手元にないのでお見せできないのですが、最初に私がもらったインド菓子は、マジパンみたいな甘いパイのようなもので、少々甘すぎるきらいはあるものの食べられなくはないし、アーモンドとちょっと香辛料が香るもので、私は喜んでいただきました。が、色がショッキングピンクだったw。それでも何人かの勇者はチャレンジして、まあそう悪くないものだという話で落ち着いたのです。

その後、海外旅行のお土産としてちょっと香辛料のきいたパイ(ドバイ土産だったけど、たぶん日本人だと選ばないタイプの菓子)やら、色々と続き、怖い物みたさでうすーく切って食べたり、みんなチャレンジしてくれていたのですが、あるときを境にみなぴたっと手をださなくなっちゃいました。

2種類の菓子が入っている箱をもらいました(上の左の写真)。

ちょっと手作り風。1個5~10秒くらい電子レンジで温めて食べてねとの伝言。伝言を伝えてくれた日本の友人は「僕も食べてみたけど、今回のは大丈夫、美味しかった、普通のドライフルーツみたいな?」と感想を添えてくれました。おりしも夕方、甘い物がほしくなる時間。じゃあとばかりに皆で温めて食べたのでした。私は茶色いのを1個食べて、ふむ、確かにちょっともちっとしてて普通…と思っていたのですが、ふと隣を見ると「あばばば~」となってる同僚たちが。みんな無言でもう一方の白い方を指すので食べてみると、うすあまーい、シャリシャリした砂糖が浮き出したドライフルーツみたいな味に、いやーな感じの臭みがどんより。ぐあぁ~。温められた分だけなかなか強力な臭みがじっくり口に居座って、みんな眼を四角にしていたのでした。たぶん、私たちが食べ慣れないフルーツがベースなだけなのだと思うのですが、あまりに強烈な体験で、以後私がタッパをもってると警戒されるようになっちゃいました。

総じて、ドーナツやパイみたいなお菓子が多いインド菓子ですが、いくつかすっごい甘いのがあります。なかでも強烈なのが、丸いドーナッツをシロップにつけたやつ(上の茶色いボール)。缶詰でも売ってるのでお好きな方は食べたことがあると思うのですが、シロップの甘さによっては強烈な食べ物ですね、あれは。

とはいえ、基本的にクリームやチョコレートに頼らないインドのお菓子は独特の風味があって、私にはいただくと嬉しい物の一つ。なかなかインド料理屋にいってもカレー以外のものを食べることはすくないかと思いますが、是非一度試していただきたいと思います。このドーナツのような菓子はカルダモンばっちりのチャイによく合いました。

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