【9】コーヒーと圧力

9日目のお題はPressure.

Pressureは物理的な圧力、強制力としての圧力、苦悩みたいな訳がついてます。日本語のカタカナの「プレッシャー」はまあ強制力としての圧力、苦悩あたりに相当しそうです。今日の抜書きはヘミングウェイの名言なんですが(本当はこれがあまり気にくわなかったので、リチャード・バックあたりなんか言ってそうだとおもって探したのですが、逆にスピリチュアル方面が強すぎてちょうどいいのがなかった……)、ネットでざっと見る限り訳も色々で面白いなあと思ってみていました。

「勇気とは窮地における気品だ」
「勇気とは追いつめられた中での品位だ」
「勇気はプレッシャーの元での優美さである」
「窮地の中でこそ潔い態度を」
……ふむ。言いたいことはわかるけど、なかなかしっくりこないものです。

9. Pressure


エスプレッソもサイフォンもプレッシャー

さて、「コーヒーにちなんだプレッシャーとは」なんですが、コーヒーと圧力なんてまさに抽出そのもののお話なので、そりゃあ色々あるよ、ということになるのでしょう。サイフォンやパーコレーター、マキネッタは蒸気圧をつかってコーヒーを抽出する淹れ方ですし、エアロプレスは空気圧、フレンチプレスは手でフィルターを押し込むスタイル。エスプレッソの場合は粉をぎゅーっと押し込むタンピングも圧力をかける過程の一つ。

    

私は自宅ではサイフォンとフィルター(ケメックス)がメインで、マキネッタやパーコレーターはいいなあと思いつつも手をだせていない状態です。皆さん本当においしそうに淹れてらっしゃるので、いずれはやってみたいなあと思っているところです。逆にやってみてやめちゃったのが、フレンチプレス。職場だとフレンチプレスの方が簡単(お湯いれて押すだけ)なので、留学中はマイプレス持参で淹れている先生や友人がいて、お裾分けしてもらったりしていました。だから自分でもしばらく使ってみたのですが、フレンチプレス独特のコーヒーの油分があんまり得意でなかったので(自分の淹れる腕の問題もあるだろうけど)、フィルターの方がいいかなあとやめてしまいました。

こんなに毎日コーヒーの写真ばっかり撮っていると、コーヒーを淹れるのが上手いと思われることがあるのですが、まったくもって自信がなく、客にふるまうというのはなかなか毎回おっかなびっくりです(だいたい濃いめに淹れてしまう)。大人数の時はケメックスでグワーッと淹れてあとはお祈りです。

そんなわけで私も、「客人に珈琲をふるまう」という大プレッシャーのもとで、毎回勇気を振り絞ってコーヒーを淹れているのでした。

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